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2005年6月 2日 (木)

映画「ミリオンダラーベイビー」

ストーリーは、ボクサーになるには遅い女とトレーナーの話です。
イーストウッドは老いたボクシングトレーナー(フランク)の役をやってました。というか、イーストウッドこんなに年取ってたのか。年齢考えたら今のうち映画で見といてよかった。
スクラップ(フリーマン)も老ボクサーです。フランクのジムの経営手伝い兼雑用兼トレーナーで、腹が出てます。これもみすぼらしい。二人がそろって会話しているシーンなど、本当にじいさん同士の会話でした。
そのフランクに、これまた見た目のしょっぱい女ボクサー・マギーがトレーニングしてくれと習いにきて話が始まります。

「イーストウッド最高の演技」ということですが、彼の演技を見ていて別に演技だということは意識はしませんでした。病院の病室で眼鏡を外しながら本を片手に椅子に腰かけるとき、イーストウッドは本当にただのじいさんでした。
一方、スクラップはフリーマンっぽいじいさんでした。
この二人の並んだ絵はなかなかオツです。
「お前、靴下に穴が開いてるぞ」
「こいつは寝るとき用だ。風通しがいいからこれでいいんだよ」
「じゃあ、昼間の靴下はどうしたんだ」
「あれはちょっと使えねえ。ぜんぶ穴が開いちまってるんでな」
「金をやる、だから新しいヤツ買ってくれと頼んだら?」
「悪いが馬券代に消えるなぁ」
そこらへんのジジイの会話です。
  演技といえば、フランクの指導でマギーのパンチや動作が明らかに鋭くなっていく様子が巧いです。始めはホントにただの田舎から出てきた女でしたが、試合を重ねる度にだんだん顔つきも変わってきます。フランクは彼女に「モ・クシュラ」というあだ名をつけます。というより観客が彼女をそう呼びます。その意味は例によって最後に明かされますが、まあ、ちょっとインテリのじいさんがつけるにはカッコイイ意味です。

  多分、この映画が面白いのは、登場する人物が負け組み人生を歩いてきた人間だからでしょう。マギーは31にもなって男も居ず、ウェイトレスで生計を立てて、時には客の残した肉をちょろまかす、そんな女です。彼女はガッツがあり、おまけに親孝行です。親はどうしようもないヤツでしたが(というかよくあんな悪そうな役者みつけてきたな)。そしてハリウッドテイストなラストがくるというわけではありません。
 後半で神父が悩むフランクに「神は忘れろ。天国も地獄も忘れろ。彼女の力になろうと考えるな。自分を見失うぞ」というところは重いです。
そういうところが淡々と流れていきます。そこがこの映画の魅力だと思います。

最後のロールで、 
トラックの女の子: ナントカ・イーストウッド
とありましたが、あれは孫?

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