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2005年12月 2日 (金)

偶然世界

あらすじ
最高権力者が抽選・Mゲームで決められる世界。ボトル転移と呼ばれる抽選により最高権力者ベリックは一夜にして最下級に転落し、代わって選ばれたのは無階級のカートライトだった。
しかしカートライトはその瞬間から、Mゲームによって抽選で合法的に選ばれた刺客に命を狙われることになる。
ボトルが選んだのはペリッグ。しかし彼は失職したベリッグの放つ刺客だった。
一方、最高権力者となったカートライトの周囲では、近づく敵の殺意を瞬時に読み取り仲間と共有して敵を殲滅するテレパスチームが刺客を迎え討つべく守りを固めた。
ペリッグはどうやってテレパス護衛隊を欺いてカートライトに挑戦するのか?

 最弱者と最高者の立場がある日突然逆転するストーリーは面白いです。この話も無階級から最高権力者へという転移です。で、ラッキーなカートライトのサクセスストーリーかと思いきや、主人公は転落したベリックの部下、ベントレイです。しかもストーリーは、ベントレイが、ベリックが転落しているとはつゆ知らずに主従契約し、その日のうちに自分のボスが無階級となっていたことを知らされるというところから始まります。
 分かりやすい例で言うと、心機一転で今の仕事を辞めて他の職業に転職したその日にその会社が自己破産宣告をしていたことを知らされるようなモンです。あながち他人事とは言えなくて、読んでてこっちがショボーンとなる出だしです。
 普通の「立場逆転モノ」と思って読み始めたものの、初っ端から発想が斜め上の展開に Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)??
 ここら辺がなんともいえず、ディックです。
カバー裏のあらすじ紹介の当たりさわりなさは確信犯だろ・・・

 で、ストーリーは負組であるベントレイ一味たちの話が中心で、刺客ペリッグが仕掛ける意外な殺害方法やテレパスチームと刺客との攻防が白熱していて熱いです。
おまけに、外宇宙へと伝説の友人を探しに飛び出す星間航行船の乗組員たちの話とか、一見スケールが途方もなく大きいようで、よくよく考えるとストーリーと関係ないだろという流れでも強引に最後までもっていくあたり、ディックです。
話を最後まで読んだらこう思うでしょう。
「こいつらみんなインチキだ!」と。
こういう展開もディックです。

結論:負組を1人見たら後20人いると思え

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コメント

ディックってこんなの書いてましたっけ?(ぉ
ヴァリスと電気羊、マイノリティリポート、トータル・リコールくらいしか知らない自分だめぽ

投稿: かん | 2005年12月 3日 (土) 10時34分

ディックいいですよ。ほとんどすべての主人公が負組でw。最近だと映画の「クローン」がイイです。主人公必死だなw で

投稿: 2? | 2005年12月 3日 (土) 15時23分

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